「好きなことで生きていく」という言葉を、いろんな場所で見かけます。
この言葉に対しては、「それこそ難しいことだ」「嫌なことをやるからこそお金がもらえるのが仕事というものだ」と、否定的な反応が多く見られます。
現実問題として、好きなことを仕事にすることはどれくらい難しいことなのでしょうか。
例えばプロ野球選手になれる確率は、計算方法にもよりますが、数万人から数十万人に1人という天文学的な数字です。
その中で1軍に入れるのは40%、さらにその中で主力として活躍しているのは30%程度のものです。
すでにビジネスモデルが確立された世界で好きなことを続けることの難しさは、ライバルの多さにあります。
プロ野球のように誰もが憧れる世界であれば競技人口が多く、金を稼げるプロになれるのはごく一握りの才能に恵まれた存在だけです。
しかし最近は好きなことを仕事にしたいという思いから転職や独立をする人が増えており、それを支援する環境が整ってきています。
特に既存業界のフォロワーではなく、新規事業のイノベーターになることができれば、あなたの好きなことは世界で唯一の価値となりえます。
それを仕事として金を稼ぐことにつなげられるかどうかは、周囲にどれだけ助けてくれる人がいるかで決まるでしょう。
そのとき、好きなことを仕事にすることができるかどうかは、「価値を生み出してくれる他人」を見つけられるかに掛かってきます。
好きなことに1人で没頭しているうちは、どれだけ上達して世界一の腕前になったとしても、お金を稼ぐことは難しいかもしれません。
新しい価値を形にし、お金を生み出す商品へと磨き上げてくれるパートナーを見つけることができたとき、はじめて好きなことを仕事にできたといえます。